funde-rectangleのブログ

ウルトラごった煮

【ネタバレと私怨注意】ミッドサマーを見てきました。

今話題沸騰のサイコホラー映画「ミッドサマー」。
北欧ならではの色とりどりでおしゃれな雰囲気もさることながら、
スリルを味わえるという期待値のもと日本公開前からそれなりに話題になっていましたが、
今年の2月にいよいよ公開されました。


ポップンのリゼットを知ってからというもの約10年、
スウェーデンにまつわる情報を啄んできた自分ですが、
実はスウェーデン映画は一本も見たことがありません。
北欧スタイルを購読していた折に「ミレニアム」を知ったのですが 、
当時高校生だったのもあり、実際に見るには至っていないのでした。
(知ってるのは概要だけ)

そんな初めてのスウェーデン映画という期待を込めて見に行ったミッドサマーの
感想を綴ろうかと思いますが、自分にしては珍しく色々な思いがどろどろと混ざっています。

結果として感想はどうだったのか?は別として面白い映画でした、としておきます。
っていうかそうじゃなきゃ僕が救われない。
まああとはスウェーデン人が好きそうな映画だなという印象です。



これから見る人・・・
ネタバレします。容赦しません。スペースめっちゃ開けておくので、逃げるなら今のうちです。
ちなみにミッドサマー自体はグロもそうですけど、エッチなシーンだめな人は回れ右です。
性的な表現が嫌いというわけではありませんが、個人的にはエッチなシーンが一番しんどかったです。
見てる間ずーーーーーーっとトイレ行きたかったけど全部引っ込みました。

いかにもオシャレな雰囲気で釣ろうとしている日本の広告ページですが、
生半可な気持ちで見に行こうとするチャランポランカップルにお見舞いするつもりでしょうか。
まあ見るのやめとけと言っておきます。僕優しいので。


というわけでネタバレNGな方はここでお別れです。
こんなページ見てないで最寄りのIKEAに行きましょう。
達者で。
OKな方は35行後に会いましょう。



































いつもは見出しとかつけてちゃんと説明しますが、もう完全に私怨とかあるので気にせず書きます。
いわゆるチラシの裏と思ってください。

さて。まずスウェーデン人が好きそうという点ですが、総括的に見てそんな感じだなと思いました。
一つは登場人物達があまり大声で話すような人たちではないこと。
アメリカからやってきた大学生同士が喋っているときも割とボソボソと声量低く話していましたが、
現地のスウェーデン人もあまり声量が大きく話してる人はいない印象でした。
割とパニクってるシーンとかもありましたが、なんか冷静に話し合おうとしてるところがすごいというか、
その後のシーンで友達が異国の地しかも村で行方不明になっても「まあ帰ってくるっしょ」
みたいな雰囲気になってるのなんなの。むしろあのシーンのほうがこの映画である意味一番怖かったです。

二つ目には村のシステムがスウェーデン人にありがちな合理的に考えることを突き詰めてるところ。
(偏見かもしれませんが・・・ 狂おしいほどに論理を突き詰めてそうです イルカか名古屋人かな
75歳の下りは思い切りすぎて猟奇的になってますが、ずっと村に残らせる一辺倒というわけではなく、
一応外の世界を見せるよう旅をさせたりとか、さりげなく市販の生活用品があったりとか。
カーストはあるものの、唯一神がいるわけでは無かったりとか。
そこはかとなく都合がいいように村のシステムができあがってるところがまさにそうです。
わざわざ生贄をささげて燃やしたりダルマにするのはよくわからんけど。

エッチなシーンはえ、なんであなたたちいるの?????って気持ちで
尿意全部ひっこみました。すごい。ここまで鋭く気持ち悪いシーン作れるのが。
ああいうのやっぱり今でも村文化とかであるんですかね。
伊東ライフも多分ドン引き。

そういうことだし、で流してそうだけどそれなりに理解をした上で
受け入れてるホルガの村人というふうに見えました。
そういうの納得してないけど理解してる僕もどうかと思うけど。


映画の猟奇的な部分に関しては割とスウェーデン人はそういうの平気どころかすんなり
見ちゃいそうだと思っていて、それもまたスウェーデンらしいなと思う次第です。
見ててもフーンで済ませそう。
(ちなみにミレニアムは現地だと知らないと職場で話についていけない程人気なんだとか)

チェコ映画でオテサーネクやひなぎくを見ていたし、
映画じゃないけどサウスパークも平気で見てたので僕はなんとか見れましたが、
おしゃれな雰囲気目的で見に行った人はさぞ度肝を抜かれたでしょうに。



というわけで酸いも甘いもスウェーデンということで僕はミッドサマーを摂取しました。
多少ノイズはあるものの、色とりどりの花や建物、刺繍があしらわれた衣装など、
華やかな雰囲気も楽しめたので、そうした部分で目の保養にはなりました。

僕自身のスウェーデンに対するイメージはある時期から変わっていて、
色とりどりの模様はスウェーデンよりおフィンランドというイメージが高まっていました。

というのも、ある時期にアピタ系列でラガハウスの商品を展開するという機会に巡り合いまして、
結構買い込んで今でも使っているわけですが、結構モノトーンのものが多かったのです。
実際にストックホルムにいったときもGRANITやDesignTorgetを見る感じシンプルなものが多く、
使っている色もパステルカラーというよりかは暗めの色が基本。
最初はちょっと違和感を感じていましたが、意外とすんなり入るもので
今ではそういう側面もあるという程には定着してきました。

そんな中でのミッドサマーの明るい(ように見える)雰囲気だったので、
どこか原点回帰した気分です。もしかしたらストックホルム以外の都市や
町はそんな感じなのかもしれません。


というわけで映画はとてもよかったです。映画は。







問題なのは広告とほかの人の感想です・・・・・・・・・・

映画館を出るなり観客が爆笑の嵐だったので、
ええええ...あの内容でそんな笑えるものなの...
エッチなシーンモザイクなかったらなぁとか正気か・・・
道化で言ってるわけじゃないんだよね???
うーーーーーーん、まあこの土地の人の土地柄なんでしょうとか
思ってましたが(地元なのに・・・)


日本の広告ページも首をかしげるような内容で、
キャッチフレーズに「最高に爽快だった!!」と書く始末。
まあ彼氏が散々な目にあっていい気味みたいなのを共感できるのかも
しれませんが、そんなとこ強く推すんかって思ってしまいました。

内容と売り文句にあまりにもギャップを感じすぎて
正直ここまで大々的にやらなくてもミニシアターとかで
こっそりやればよかったんじゃないかな、って強く思います。
まあ売れればいいのか・・・
でもエクステンドがあるならちょっとシネコンじゃ見に行ける気しません。

ここまで書くと完全に愚痴になり始めてますが、もやっとしたところはそんなところです。
映画の内容がよかっただけに、結構残念な気持ちになっています。







というわけでいかがでしたでしょうか?ミッドサマーは雰囲気もさることながら
魅力に満ち溢れた素敵な映画でしたね。 ぜひ見てはやくしね

それにしても僕の名前意外とすんなり文章の中に溶け込めるもんなんですね