funde-rectangleのブログ

ウルトラごった煮

DPの段位認定にはロマンがある

くどいようですが、これまで当ブログでは
ポップン弐寺DPという二者にフォーカスを当てて
魅力を発信してきました。

funde-rectangle.hatenablog.com
▲みんなでレッツ、オープンユアワールドシステム!な紹介や

funde-rectangle.hatenablog.com
▲DPで押し方意識するとポップンも上手くなるぞというプレゼンや


funde-rectangle.hatenablog.com
カイザーDPHが泣いているぞ。パビラッ地帯で同色トリル練習、
 Otherwise you will have no chance.な紹介もしました。

カイザーDPHの記事でやや建設的なお話をしたつもりですが、
やはりどうもこれで締めくくるにはどうも釈然としませんでした。
いや、大事な話題ではあったんですけどね。



決定打となりそうな話を探していたところに先日、最近ポップンを始めたという方と
Twitterのスペース機能でポップンというゲームへの向き合い方を聞く機会がありました。
ボリュームが多い話だったので、細かい内容の説明は省きますが、
そこには自分と曲のキャラという2人がいて、そうした音ゲーの向き合い方を見たわけです。


これだよ!僕が見たかったのは!


自分が忘れかけていた気持ちやロマンがそこにあるようで、懐かしい気分です。
(いや、まあ その今でも幻覚を見ていないわけじゃないんですが・・・)

SNSの使われ方やゲーセン事情、共に遊んでいる仲間の存在はもちろん、
考え方の違いなど、同じプレイ期間の中で自分が遊んでいたときに見えている風景とは
全く異なるはずなのに、かつての自分と同じ様な向き合い方をしている方がいたことに
すごく感動したのを覚えています。

そして、自分が音ゲーに対する向き合い方で最近足りていないものはなんだ?
と考え直した時に思いついたのがまさにそれでした。
やはりどこか叙情的(あっちこっち速度変化なあの曲ではなく)
な向き合い方について話すべきでは?と思い、
DPとポップン魅力再発見シリーズの締めくくりとしてこの記事を書こうと思った次第です。




1.DPの段位にはロマンがある


中でも今回は段位認定の話に絞ります。

何年も籠城を崩さないでいるTHE SAFARIがSPにはあり、
上級者への登竜門としてその曲の名が知られているわけですが、
DPにも同じ位ロマンが並べられてた段位が待っています。

中でも自分が語れるDP七段~DP九段の中でも印象的だった曲について話していこうと思います。


譜面の難しさもさることながら、
「腕前を上げて倒したくなる曲との出会いが待っているぞ」というお話です。


当然のことながら、この記事の中には正しさはありません。
すべて幻想です。ただし幻想の中に「越えたい」
というあこがれが見えるかもしれない、という話でもあります。




ところで大学時代、自分は自転車のサークルに所属していたのですが、
当時先輩から言われた発言の中で強烈に印象に残っているものがあります。


「自転車は地図上の線をなぞって
楽しむことができる移動手段である」



自転車の楽しさってなんだ?なんでわざわざあんなに苦労をするのか?
と考えた事がないわけでもないんですが、一番納得のいく解釈でした。
肌で感じるその土地の空気、オアシスのように見えるコンビニやチェーン店、
帰り際に遠く聞こえる防災無線。時々香る排気ガスの匂い。
自分が乗ってきた経緯や、なぜ自転車を選ぶのかを思いかえせば確かにその通りでした。



「出発点から目的地までの線をなぞる」

電車や車のように点と点で移動するのとは違った楽しみ方ができる移動手段、
それが自転車です。



これは音ゲーにも言えることで、音楽を聴きながら
演奏を疑似体験することで陶酔できる手段
と捉えています。
それは段位認定においてもとりわけ言えることで、
段位認定というなぞる線上でしか見られないストーリーや景色がそこにある訳です。


特にDPは横幅のレーン数が多い分、表現の幅も広く
各場面における緩急が色濃く見え、まるで夕焼けが駆け足で夜に移り変わるような風景を見ることができます。
曲との勝負の舞台にしてはあまりに美しい風景が広がっているのです。
美しいだけでなく、勝負どころもハッキリしていて、試合の中で2度ゴングが鳴っているようにも見えるのです。
そのメリハリがDP段位の魅力とも言えます。


今回はその選曲から見えるドラマやロマンについて話していきたいと思います。
これを見て段位を走破したいという気持ちに繋がっていただければ光栄です。



まあ簡単に言えば弐寺DPの
るるぶだと思って見てください。




ちなみに今回の主題とは関係ありませんが、
DPはPENDUALまでは3曲構成でしたが、copulaからは4曲になりました。
100円でたくさんプレーできるし、やったね!
(合格までの道が遠のいたともいいますが)


各曲の譜面の説明のため、GIF動画を張り付けてますが、
Youtubeのリンクも該当の再生位置にスキップするよう設定してあります。
是非ご覧ください。



1.1 DP七段

1.1.1 Wanna Party? DPA



参考資料。過去の選曲です。



THE SAFARIほどの歴はありませんが、EMPRESSでの採用以来
続投され続けている曲があります。
それこそがかの有名な「Wanna Party? DPA」です。
当ブログでもワナパ先生としてDPNとDPHを紹介させていただきましたね。

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この曲この譜面が全編を通して何かを訴えかけるような良さがあるので、
紹介します。



まずはイントロ。どうだ険しいだろう?と言わんばかりに
片手純正階(むずかしい けどできるとたのしい)を見せてきます。

その後しばらくまるでこの曲のリズムを刻ませるかのように
ごく少数の単押しノーツが降ってきます。 

youtu.be


よしリズムを覚えたな?役者はそろった、
ではいざ尋常にという勝負の合図みたく
ドラムパートが入り、いよいよ試合開始です。
譜面全体で見るとそれほど難しくはありませんが、
しっかりと1P2Pでパートを分けており、この後の展開を物語るかのような構成です。

youtu.be
3連のリズムが現れたらいよいよここからが本番。
これぞワナパというべき、


白鍵盤2つ同時押し→黒鍵盤ハネ→白鍵盤2つ同時押し

で構成されたズンチャカの繰り返しがやってきます。
これがどれだけ耐えられるかが正念場になるわけです。


ところどころには片方のプレイサイドにトリルも降ってきて、
七段の登頂に挑む挑戦者の行く手を阻みます。しかしこれもあくまで予習に過ぎません。

1P2P両方にひとしきりズンチャガ降った後、サビというべきシーンに突入します。
勝負開始直後のリズムパートの表情が険しくなったかのような譜面が降ってきます。
白鍵盤だけで構成されたハネが1+4+7に進化しており、
たった1ノーツだけで変わるDPの難しさと楽しさからなる甘じょっぱさを
挑戦者に叩きこんでいるようです。

インターバルにも似たこのフレーズが終盤に差し掛かるとワナパ先生もいよいよ本気を出してきます。



youtu.be


声ネタの掛け声から始まり、
決戦のバトルフィールドへ繋がる虹をかけるかのような
1P2Pをまたぐ階段を経て、2度目のゴングが鳴ります。 そう、ズンチャカ・アゲインです。

1回目のズンチャカと形は変わりませんが、
とにかく長い。ここまで摩耗されてきた挑戦者の体力も削っていますが、
相手だってそろそろHPゲージが赤色になっている頃。
2P側の右から左に流れる純正階段が見えたらいよいよゴールです。



youtu.be

難所を超えた挑戦者へ、ワナパ先生からの労いの言葉にも似たアウトロの静かなピアノソロが、
これからもまだまだ続くであろう七段合格への道を優しく背中を押すように見守ってくれているようです。


これまた何年も最後に君臨し続ける暴れ馬「satellite020712 from "CODED ARMS"(H)」
を倒すための御加護をいただいていきましょう。


近作はこの2曲以外が別の曲に入れ替わることが多く、
改めて段位を受けてみてもまったく景色が違っていて面白いです。
既に合格した人も是非DP七段のハイキングにでかけてみてはいかがでしょうか。

1.2 DP八段

1.2.1 THE LAST STRIKER DPA


これまでの段位。

八段も最後の曲以外は毎作大きく変わっています。
「いつものこの曲」が少ない段位ではありますが、
毎作新鮮な気持ちで見れるコースともいえます。


その中でも特に印象的だったTHE LAST STRIKER DPAを紹介します。
23 copula~28 BISTROVERまで最後の番人として居座り続け、
数々の挑戦者を見送ってきた生き証人です。
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これまでの曲で摩耗させられた挑戦者に対し、
真摯な姿勢で向き合い、挑戦者のお手並みを拝見するかのように、
序盤の単押しノーツで回復する機会を与えてくれます。


この回復地帯が過ぎるといよいよ試合開始。
序盤とは打って変わって横に満遍なく広い譜面が展開されます。


youtu.be

どの時代の段位においても、ラスストの前座となる曲とは比べ物にならない位の密度で
挑戦者に襲い掛かりますが、これでもまだ本気ではなく、常に8分のリズムを刻み続けています。


youtu.be
桂馬押し(白鍵と黒鍵の同時押し)が見えてくると表情が一変。
16分のハネも混じり、挑戦者の体力を試してきます。
今までの☆10ではほとんど見たことがないような高密度譜面。
まるで嵐の中を潜り抜けるかのようなノーツ群を越え、トリルが見えてくると
澄んだ青空のように何もないブレイク地帯が見えてきます。


しばらくすると1P側が単純なリズム刻みに変わり、2度目のインターバルが与えられます。
挑戦段階だと嵐を潜り抜けて憔悴しきっているかもしれませんが、それは相手も一緒。
序盤程長い暇は与えられず、咆哮にも似た高速トリルから始まり、
いよいよラスストDPA最後の勝負に差し掛かります。



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その目にしっかりと焼き付けろといわんばかりに
1P2Pに同じ譜面が降ってくる所謂バトル譜面が展開されます。
見た目は単純で認識しやすいはずなのに正しくボタンが押せない、
まるで催眠術をかけられているかのような錯覚を覚えます。


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約10秒に渡る催眠術を耐え抜いた先には、やはり1P2Pでパートが分割された譜面が降り、
挑戦者の譜面を見極める力とノーツレーダー:諦めない心を試してきます。

最後のトリルが終わるとアウトロですが、
嵐の中を生き抜いた挑戦者に拍手を贈るかのように序盤と同じようなリズム刻みが続きます。

最後の重低音を聞いて安堵した方も多くいらっしゃるかと思います。
この先に続く☆11へ挑む挑戦者へ背中を押す音なのかもしれません。


1.3 DP九段

1.3.1 &Intelligence DPA


過去の選曲。

七段八段のようにお馴染みの曲がある訳ではなく、
最後の曲も含めてほぼ毎作顔ぶれが変わるといっても過言ではありません。
つまりその分だけそれぞれの作品の九段にドラマがある訳です。


自分が九段合格を狙っていた時期の事を話すと、
BISTROVER~CastHourで最後の番人を務めていたのは&Intelligence DPAでした。
この曲がいてくれたからこそなんとしてでも九段受かってみたいという気持ちになり、
今の地力があるとも言えます。

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youtu.be


序盤から「よくぞ来た」と言わんばかりに連皿から始まり、
1P2P交互に入れ変わる片手同色階段を披露し、
ここが実力を試されている場所であることを 改めて実感させられます。
そのあとには連続着地皿も加わり、どんな譜面がきても耐え抜けるか見ています。

その後も片手に純正階段、756453のような交互色階段などあらゆる手段で
挑戦者の腕前を試していきます。

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mind mapping地帯を過ぎるとひとまず試験は休憩に入りますが、
交互皿や縦連打のようなスパイスで挑戦者を飽きさせない気配りも欠かせません。
まるでDP譜面のあらゆる要素をツアー形式で体験させてくれているようにも見えます。
中には苦労した要素もあるでしょう。これまでの道のりを思い出せてくれるようです。

youtu.be


引き続きツアーは続きますが、CN地帯でやや落ち着いた曲調になります。
CN地帯が過ぎると序盤と同じような譜面展開が始まり、

youtu.be


そして見たこともないような連皿+BSSの組み合わせからなる咆哮が鳴り響き、
2度目のゴングが鳴ります。 ゴングにしては鳴らしすぎなんじゃないかって気もしちゃいますが・・・

youtu.be


両サイドに満遍なく降ってくる乱打の後に
全白鍵盤同時押しx2から真の最後試合が始まります。
ここを越えたら合格も目の前ですが、ここまでの己のHPを見ると
その道のりは短いはずなのにとても険しく見えます。


しかし耐え抜けばあっという間。
この密度もこれまでの☆11ではあまり見たことのないものかもしれませんが、
これまでの譜面構成が「己が積み上げた過去が背中を押してくれている」と語りかけるように
後ろから挑戦者を照らしてくれているようにも見えます。

後光に包まれて完走しきると
これまではアウトロの余韻でエールを贈る曲達でしたが、
「もう何もいうことはあるまい」と言わんばかりにシンプルに幕を閉じ、
グルーヴゲージが残った合格の景色を見せてくれます。


1.3.2 Meissa DPA

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今作pinky crush九段の最終曲:Meissa DPA
も別の方向でロマンを感じさせてくれます。



youtu.be
序盤はしっとり始まり、スピードを上げて徐々に離陸する様は夜間飛行のような風景を思い起こさせてくれるのです。
そんな旅行気分もつかの間、譜面は乱気流に突入し旅人をゆっくりと激しく揺さぶります。


youtu.be



最も密度の高い発狂を超えるとCN地帯に入り、階段が入り混じるのですが
そこからゆっくりしっとりと終わりに近づき、挑戦者を赤段位へ優しく迎え入れてくれます
・・・がしっかり難しい部分もあるので、油断はするなよ、というメッセージも伝わってくるようです。


これからも続く(と願ってやまない)beatmania IIDXシリーズ、
どんな景色を見せてくれるでしょうか。
SPという都市計画道路の他にも、DPというバイパスがあるこのゲーム、
是非DPも触ってどちらの景色も楽しんでいただければ嬉しいなと思います。



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ちなみに自分が一番好きな段位はResort AnthemのSP九段です
レゾン、アニサキス、ANTHEM LANDING、ムンチャの順ですが、
聴いていて何度でも挑戦したくなる曲構成で好きです
極段位で来ないかなぁ





























































X. ポップンには曲の擬人化が伴うという話

すっかりみんな忘れているかもしれませんが、
このシリーズの真の目的は弐寺DPプレイヤーを
ポップンに引きずり込むことです。


何度も言うように逃がしません。ちゃんと聞いてください。


といっても、今回のお話とポップンとの共通点を挙げるといったところになるのですが。






これまで段位をまるで番人のように扱う、いわば擬人化のような扱いをしてきたわけですが、
この擬人化という表現の手法、実は日本でお馴染みの手法であり、
古来までさかのぼると、かの鳥獣戯画にまで至るわけですが、
ポップンにおける担当キャラがいる というのは
もはや曲の擬人化の一種と言っても過言ではありません。



そんなポップンミュージックにも弐寺と同様エキスパートモードが存在しました。
現在は無くなってしまった機能ですが、この中に各バージョンにて最高難易度の曲を集めた
HELLコースというものがあります。 弐寺で言うところの「選曲が毎作異なる皆伝」といったところでしょう。

ポップンには各曲に担当キャラがいて、まさにこれが曲の擬人化という表現の1つともいえるのですが、
まさにこのHELLコースはそれらがグルになってお手並みを拝見してくるというものです。
まるでアルバムのジャケットともいえるコースカードには闇落ちしているであろう曲たちの表情が
挑戦者たちを待ち受けているようにも見えます。

▲すごい〇意

そしてポップンにおいてなかなか切り離せない話題といえば二次創作になるわけですが、
このHELLコース組が同じ家に住んでいるなんていう設定もよくある訳です。


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▲自分はHELL14が好きです  アイドル4人組のリーダーと獄卒とドラムセットのおばけと暗殺者の上司です。
 普通じゃまず交わることがなさそうな4人組が家族として過ごしているという
 とんでもない幻覚がポップンにはあります。

前述のロマンとはちょっと傾向が違いますが、ポップン星人にはロマンチスト(変な意味じゃなく)
が多く、曲に対する向き合い方もこうした叙情的な見解が多いです。





曲に対するロマンチスト?弐寺にはそんな文化があるわけ・・・








って思うじゃないですか?














いるんです。古来(?)から。
彼も立派なロマンチストです。
(というか本人が復活を夢見て最終的に復活したというサクセスストーリー(?)なわけですが・・・)



弐寺の魅力引き立て役として、ロマンチストが鍵を握っているのかもしれません。


ご近所ロマンチストリゾートであるbeatmania IIDXポップンミュージック
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。